社会福祉法人日本介助犬協会は、現在、クラウドファンディングにて、聖マリアンナ医科大学病院での「勤務犬」を育成する「これからも患者さんと一緒に活動を。勤務犬3代目育成プロジェクト」への支援を呼び掛けている。期限は2022年5月31日(火)23時まで。

 聖マリアンナ医科大学病院では、2015年4月に社会福祉法人日本介助犬協会により貸与された初代勤務犬ミカが、ハンドラーである医師・看護師と共に活動を開始。勤務犬は、患者たちの闘病意欲の向上、リハビリのサポート、疼痛の軽減、情緒的安定など補助療法のパートナーとして活躍している。2019年2月には、ミカ引退に合わせて、モリスと看護師のハンドラー2名に引き継がれ、週2日、様々な苦痛と闘う患者たちの入院生活に寄り添ってきた。

 勤務犬の存在は患者たちにとって大きなもので、突然の交通事故で片足を失った青年が自ら勤務犬と一緒にリハビリを始めたり、反応のなかった患者が動かなくなった手を必死に動かして勤務犬に触れようとしたり、手術室の入室で泣きじゃくるこどもが勤務犬のリードを手にした瞬間、足を一歩踏み出せるようになったりと、様々な力を患者たちに与えている。

 そして、2022年度、3年間勤務犬として活躍したモリスが引退するにあたって、3代目勤務犬の育成が急務となり、かかる費用をクラウドファンディングにて募ることになった。勤務犬は、約90%の寄付によって支えられてるが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、収入を支えてきた啓発活動や街頭募金などが制限され、例年に比べて1,500万円程の収入が不足しているのが現状だという。

 クラウドファンディングの期間は、2022年4月1日(金)~5月31日(火)23時まで。目標支援金額は400万円。寄付は勤務犬3代目育成に掛かる費用(候補犬の導入費・飼育費・獣医療費、訓練&評価に掛かる人件費・交通費を含む)に充てる。

参考:【社会福祉法人 日本介助犬協会】クラウドファンディングに挑戦!聖マリアンナ医科大学病院での勤務犬3代目育成プロジェクト 

大学ジャーナルオンライン編集部

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