順天堂大学医学部附属練馬病院は、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センター(通称財団名:コージェネ財団)が主催する「コージェネ大賞2022」で、民生用部門優秀賞を受賞した。練馬区、東京ガス株式会社、清水建設株式会社と協同した「地域コージェネレーションシステム」(地域CGS)において、災害時の病院から医療救護所への電力供給体制を、都内の自治体ではじめて構築した点が評価されての受賞となった。

 「コージェネレーションシステム(CGS)」は、都市ガス等を燃料として発電し、その際に出る排熱を給湯や冷暖房等に利用する効率的で低炭素なシステムのこと。今回、民生用部門優秀賞を受賞した「地域CGS」では、このシステムを活用し、災害等による停電発生時に、災害拠点病院である順天堂大学医学部附属練馬病院で発電した電力の一部を近隣の医療救護所へ供給することができる。災害時、院内空調設備(一部コンセント等を含む)へ給電し、院内の環境を保全して安定した医療を継続的に提供するほか、隣接する医療救護所にも給電し、医療品冷蔵庫の電源やトリアージ用の照明にも利用する。また、CGSを更新時に排熱利用配管を延伸し、空調(暖房)にも排熱を利用することで、総合効率は約30%向上するのも特長。平時の省エネ性も改善するだけでなく、暖房設備のバックアップとしての機能も果たす。

参考:【順天堂大学】順天堂大学練馬病院の「地域コージェネレーションシステム」がコージェネ大賞2022で受賞しました

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