武蔵野大学アントレプレナーシップ学部(武蔵野EMC)3年生の大武優斗さんが発起人である「あの夏を取り戻せ 全国元高校球児 野球大会 2020-2023」が、2023年11月29日(水)に阪神甲子園球場で開催されることが決定した。
2020年、新型コロナウイルスの影響により「第102回全国高等学校野球選手権大会」が中止となった。突然、夢を打ち砕かれてしまった元高校球児たち熱い想いを取り戻すため、武蔵野EMCの大武さんが『あの夏を取り戻せ ~全国元高校球児野球大会2020-2023~』プロジェクトを2022年6月に発足。甲子園に代わる各都道府県の独自大会の優勝チームを中心に甲子園に集めることで元高校球児の失われた甲子園への想いを消化し、次のステップに進めるきっかけをつくる。
大武さんは2022年8月からSNSなどを通じて当時の独自大会優勝チームを中心に計49校の元高校球児に参加の呼びかけを行い、同時にプロジェクトメンバーの募集、Webサイトや各種SNSの開設、メディアへの露出を通して本大会にかける想いを全国に訴えた。その結果、10月には46チーム総勢1,000人の元高校球児の参加が決定し、学生・若手経営者・インフルエンサーから成る25名のプロジェクトチームを結成した。
一人の大学生が立ち上げたことからプロジェクトへの社会的信用を得ることに困難を極め開催決定まで時間を要したが、このたび2023年11月29日(水)に阪神甲子園球場での開催が決定。当日は全46チームの試合を行うことが難しいため、セレモニーやノックなどの練習をし、別日程・会場で各チームの交流戦の実施を検討している。
現在、大武さんを含むプロジェクトメンバーは今年6月から8月のクラウドファンディングに向けて準備を進めており、大会は非営利目的で行うため、集めた資金は大会運営費用に充てるほか、収益等は全国の高校野球チームに還元する。
大武さんは「私も甲子園を目指していた元高校球児です。プロジェクトの立ち上げる方法も知らない私が大学でアントレプレナーシップ(起業家精神)を学び、教授に背中を押して頂いたことでこのプロジェクトをやる!という決断ができました。3年前、コロナで戦後初めて夏の甲子園が中止なり、誰にも怒りをぶつけられず消化できなかった想いに決着をつけることが出来るプロジェクトです。私達がこのような大きなプロジェクトを成功させることによって、1人でも多くの元高校球児たちの甲子園への想いを決着させ、また多くの若者が自分たちの夢をおいかけるきっかけになることを願っています」とコメントしている。